有無同然
竜巻
作詞 松川ケイスケ 作曲 LACCO TOWER
惚けきったどたまに どどんと参上
怪事(けじ)った装い 最早(もはや)怪物
「おひかえなすって 不浄の開演
あたいに靠(もた)れて 共に行きましょう」
あらら また君か
メンチを切って 震えながら 渦に飛び込め
さぁそっと悲しみを さぁゾっとする声を
胸の端に 連れ出して
なよった両腕で 華奢なファイティングポーズ
明日はどこだ にらみ合い 絡み合う 環状
啖呵切ってた手前 見せれぬ内情
眼前の皆様 知らない私
鶏も蟒蛇(うわばみ)も 子豚も敵わない
仏も知らんぷり 強烈な孤毒(こどく)
ねぇきっと悲しみは ねじった解釈は
腹の外に ひり出して
分かった振りをして 笑っていられるさ
明日はきっと ほどけてく 感傷
さぁもっと悲しみを さぁゾっとする声を
胸の端に 連れ出して
なよった両腕で 華奢なファイティングポーズ
明日はどこだ にらみ合う
明日に期待 膨らまし
火花散る 環状
綾
作詞 松川ケイスケ 作曲 LACCO TOWER
はじめは頼りなく か細く色もない
引っ張ると千切れそう だからそっと持ってて
集めていくの 確かめるように
君の分と 僕の分と 同じだけゆっくりと
重なって もたれ合う日々に
ごめんねと言って 君は泣くけれど
それでいいと思う
幾重に繰り返し 強くなる”弱さ”
不確かで 脆くても 愛し合う
こっちの悲しみも そちらの悲しみも
気が付けばどのくらい 重ね合ってきたかね?
はじめは頼りなく か細いものだけど
いっそ未来(さき)も心配ないと言えそうなの
独りだけでは 消えちゃう だから
手繰り寄せて 巡り合えて
本当よかった
誤って 傷つける度に
「しまった」と言って 君は泣くけれど
それでいいと思う
間違い絡まって 強くなる”弱さ”
重なって もたれ合う日々に
ごめんねと言って 君は泣くけれど
それでいいと思う
幾重に繰り返し 強くなる”弱さ”
不確かで 脆くても 愛し合う
何度でも 重ね合い
脆くても 愛してる
無有病
作詞 松川ケイスケ 作曲 LACCO TOWER
嗚呼、畜生め 「有り」「無し」が止まらねぇ
「派手」や「地味」や
あっち向いてこっち向いて 指をしゃぶる
煌めくステージで 或る娘は笑ってる
腹の中詰め込んでる孤独と
鏡の真ん前 或る娘は泣いてる
「誰か私に気付いて」
嗚呼 僕らは互いの 傷を知らずに
有りもしないものを 無いと嘆くよ
裁かれることない 自己の苦行に
日々を追う三下 似非(エセ)幸福の中
嗚呼、畜生め 幸せはどこにある?
ばったもんばっか 「あれ良きよ」「此れ良しよ」 止めとくれよ
まぶしい白夜で 鷺(さぎ)は微笑んだ
真っ暗い夜に鴉は笑った
誰かを疎んだり 誰を羨んだり
腹の足しにもなんねぇや
(金があれば…綺麗だったら…若かったら…愛されれば…もっともっと…)
嗚呼 僕らは自分の 価値を知らずに
有りもしないものを 無いと嘆くよ
裁かれることない 自己の苦行に
ヒビを負う心臓(ハート)は 似非(エセ)幸福のまま
誰も知らない そら気付かないよな